加熱テストの際の温度データについて

おはようございます。

今回は、最近お客様からのテスト依頼を受け感じた事を書きたいと思います。

高周波誘導加熱装置導入には必ず依頼されるワークに合わせ最適な加熱を実現する為に加熱シュミュレーションが必要なのですが、必ず加熱温度の指示をいただきます。ここで困るのが、高周波誘導加熱の性質をあまり理解されず、加熱条件に極度に固執される方がおられます。

この場合、いつまで経ってもテストのメドが付かず、装置導入の機会を失いキャンセルに至るケースがございます。

確かに温度データは大切ですが、一番大事なのは「ロー付けが出来ているか?」「焼き嵌めができるか?」「熱処理が出来るか?」・・など求めた部品の生産が出来る様、高周波誘導加熱の特徴を活かす妥協点を見いだす事だと思うのですが、やたら要求したデータのみを追求される方が増えた様に感じます。

何故この様になるのか?まずは温度測定時に関連した高周波誘導加熱の性質を説明いたします。

まず高周波誘導加熱の長所は、
●「加熱スピードが速い、局部加熱が可能、大気を介す輻射加熱ではなく材質の自己発熱する加熱である為省エネである・・・」等が挙げられます。

短所としては、
●高周波誘導加熱は大気中で使用される事が殆どで加熱後、熱が放出されます。更に局部加熱は加熱後熱伝導で周囲のワークに熱を奪われすぐに熱が下がってしまいます。
高周波誘導加熱は加熱スピードが速く、追従できる温度測定器が必要です。又、温度測定器によって個体差があり「温度データは使用した測定器の温度データとなり測定器等による温度のバラツキが発生します。

これは個人的な見解ですが、担当者が会社での立場を守る為にデータに固執される方もおられる様です。

 

この様な理由により、高周波誘導加熱で±10℃は誤差の範囲内である事をご理解願います。工業炉の様に安定した温度の実現は非常に困難で温度データのみにとらわれず、高周波誘導加熱の性質を理解した装置の構築を検討いただきたいです。
よって、例として「温度条件450℃±5℃以内、5秒キープ」のような温度データを固執されるとやたらテストに時間を浪費し装置導入に繋がらない事をご理解いただけたでしょうか?

 

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